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起業家インタビュー
第2回
東京電子材料(株)
代表取締役 成田吉平(なりたよしへい)
「時代のスピードに負けない商品開発」
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プロフィール
昭和23年生まれ。長野県出身。工学院大学大学院修士課程修了後、三洋化成工業(株)入社、研究開発本部にて特殊モノマーの合成に従事。その後、サンノプコ(株)に出向、UV/EB硬化型モノマーの市場開発に注力。開発部、営業グループマネージャー、営業部長を歴任。平成19年7月、サンノプコ退職後、法人開業、現在に至る。平成18年度「八王子市起業家養成・育成事業」認定事業者。
会社情報
所在地:東京都八王子市新町1-5ユメックスGLビル4F
URL:http://www.tokyodz.co.jp
社名 東京電子材料(株)
業種 特殊化学品の製造・販売
社員 3名(代表者含む)
創立 平成19年7月

Q. 始めに、今の営業内容について教えてください。

新製品超耐熱性マスキング剤

新製品超耐熱性マスキング剤

A. 当社は「マスキング剤」の専門メーカーです。一般の方には馴染みのない言葉かと思いますが、これは電子部品等を作る際、半田が付着してはいけない場所、メッキしたくない場所に一時的にマスキングをしておき、終了したら剥離することのできる粘度の高い液状の化学薬品(機能性インキといます。)です。これまでは電子・電気業界がメインでしたが、今力を入れているのは、耐薬品性に優れ広い用途に使える、ガラスの精密加工用マスキング剤です。



Q. 起業の“きっかけ”は何ですか?

A. “偶然”が二度重なりました。まずは定年1年前に、前職の会社がマスキング剤ビジネスから撤退する方針となりました。 撤退理由は私にも十分理解できるものでした。会社としては、既にいるお客様に迷惑をかけない方法を望んでいて、その対応について私に一任しました。私も定年後の生き方について考えていたところでしたので、それなら私が起業して、その事業を継承することが一番ではないかと会社に提案したところ、合意をいただきました。
 もう一つの偶然は、通勤途中のバスで見た「創業塾」のチラシです。最初、自宅のある武蔵村山の商工会に聞いてみたら定員一杯ということで、近隣の商工会議所をご紹介いただいたのですが、その中に八王子商工会議所の電話番号がありました。八王子でも既に「事前説明会」は終了していたのですが、電話対応された事務局員の方に「是非ご参加ください」とOKのお返事をいただいて。八王子とのご縁はそこから始まりました。

Q. 市外の方が八王子で開業される、というのは嬉しい限りですね。起業時に苦労したことはありましたか?

A. 特にありませんでした。八王子の創業塾に参加後、市の認定をいただき、1年間「ビジネスお助け隊」アドバイザーの方にみっちり“伴走支援”いただきましたので。

Q. では、起業後の苦労は?

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八王子先端技術センターにて

A. 起業して1年後に「リーマンショック」がありました。この不況は想定外でした。売上が下がり、赤字が続き、運転資金の調達にとても苦労しました。金融機関だけではなく知り合いからもサポートいただき、何とか乗り切ることができましたが。

Q. “八王子”で起業して良かったと思える点は?

A.  八王子市役所や商工会議所、信用金庫が一体となって、創業に対するバックアップ、支援体制がしっかりできているということですね。創業塾をはじめ、市のオフィス賃料補助(現在は終了)、利便性の良いインキュベーション施設、八王子先端技術センター(八王子市中野上町・ラボとして使用)など、当社は大変有効に活用させていただいています。

Q. 成田さんのような「スピンオフ型起業」は、市としても重点サポートしているところですからね。将来の夢を教えてください。

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奥様も事務所に常駐

A.  高利益率の会社を目指していきたいですね。年商1億円、社員8~10名規模まで成長させることができたら。現在、息子にも事業を手伝ってもらっています。まだ修行の身ですが、いずれ承継していけたら。

Q. これから起業を目指す方に、メッセージをお願いします!

A.  「起業は大変厳しいことである」と認識して、十分な計画と覚悟を持っていただきたい。世間は決して甘くはありませんから。またご家族、特に男性の場合は、奥様の同意と協力は不可欠だと思います。当社では、実際妻に経理や電話対応を任せておりますが、本当に助かっています。(H25.10.8取材)

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