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起業家インタビュー
第7回
(株)コンセプト・スクリプト
代表取締役 國本 康浩(くにもと やすひろ)
「簡単ネット予約」を提供!
kunimoto
プロフィール
1960年熊本県熊本市生まれ。 20代後半に某大学大学院博士課程在学中にPCの面白さに取り憑かれ(株)管理工学研究所に入社。10年ほど在籍した後、今度は暗号技術やネットワークセキュリティに強烈な関心を持ち始め、某大学大学院修士課程に入学。その後、NTTデータ系列の(株)イクズアネックスで開発部門のマネージメントを10年ほど担当するも、持ち前の「悪い虫」がうずき出し独立。昨年10月(株)コンセプト・スクリプトを設立するに至る。
会社情報
所在地:東京都八王子市明神町2-27-6 文秀ビル7階
URL:http://concept-script.jp/

 

社名 (株)コンセプト・スクリプト
業種 ネットビジネスの開発、コンサル、プランニング
社員 1名
創立 平成25年10月

 

Q はじめに今の営業内容を教えてください。

A 基本的には、これまでの経験を活かして、ITシステムの企画、開発、マネージメント、コンサルティングですが、起業して半年間は「会社の看板」を作るためにネット予約Webサービスの「appo.in」 https://appo.in/ の開発に没頭していました。現在、ようやくファイナルベータとしてリリースできたので、これからは、このプロダクトを広報しつつ、同時並行的に他の業務も展開してゆきたいと思っています。
やっと出発点に立てたかなというところです。

 

 

Q 起業したきっかけを教えてください。

直接的なきっかけは、やはり八王子の創業塾に参加したことです。実は、創業塾に参加する二年ほど前から少しずつ独立を考えていたのですが、まあ想像できると思いますが、それは考えるだけで、なかなか現実のステップを踏み出すことはできませんでした。
たまたま、八王子に「創業塾」というものがあると聞いて、私は国分寺なので近所でもあるし、興味本位で参加したら、これが実に面白かった。確実に背中を押されましたね。

 

 

 

Q 起業するときに注意した点は?

A 資金、つまり時間ですね。当初の計画では、まずは「appo.in」の開発に没頭し、3月末までにファイナルベータをリリースして、それを看板として様々な事業展開をしてゆく、という事業スケジュールでした。

正式版リリースにはカード決済システムとの接続が必要で、これには事業審査などの時間が必要になるので、更に一ヶ月ほど時間がかかることは最初からわかっていましたから3月末までにはファイナルベータにたどり着くことが必要だと思っていました。

 

 

 

Q それでは起業してからどんなことに苦労しましたか。

A ところが、実際にファイナルベータをリリースできたのは、つい先日、5月に入ってからです。つまり、計画から見ると約一ヶ月半くらい遅れてしまいました。実は2月の時点でベータ1をプライベートにリリースしているんです。でも、これをパブリックにすることができなかった。最大の理由は、ベータレベルであれプロダクトとして満足できなかったからです。つまり、私自身が、このベータ1を公開することを恐れたからです。

よく言いますよね、よいプロダクトだから売れるわけではない」と。その通りです。プロダクトはマーケティングと連動して初めてビジネスとして成立します。しかし、どんなにマーケティングにコストを費やしても、よいプロダクトでなければ結局は売れないのです。私は、これまで数多くのWebサービスを見てきましたが、マーケティングが先行して失敗した例は数限りなくあります。鳴り物入りで発表されて、ちょっと使ってみたら「これは使えないなあ」と感じたら、ユーザはまず二度と使ってくれません。この恐怖、わかりますか?

ですから、資金力がないスタートアップは、マーケティング・ファーストやグロース・ハックという言葉に踊らされることなく、まずはプロダクト・ファーストという立脚点を堅持すること、これが非常に重要だと思っています。

 

Q “八王子”で起業して良かったと思える点はありますか

A 先ほども言いましたが、八王子は私の会社の生みの親です。特に前川さんを筆頭にした創業塾の主催メンバーは「八王子の宝」だと思います。こんな人たちはいない、素晴らしい集団だと思っています。

確かに、業種によっては、彼らに経験や知識はないでしょう。つまり、経験豊富な彼らといえども、指導できない業種はいくらでもあるはずです。実際、私のケースでも参加してすぐに具体的な指導は望めないなと感じました。

しかし、そんなことは問題ではない。自分が起業しようという業種については自分自身が一番の専門家であるべきです。大事なことは、彼らの「熱さ」から何を吸収するかです。そして、私は確実に彼らから背中を押されました。それだけで充分でした。

ビジネスで培った人脈は確かに専門的で、システムに関する助言などもいただけますがある意味シビアであり、それに比べると八王子で培っている人脈はもっと本音で付き合える関係です。今私は国分寺に住んでいますが、それでも八王子で創業したのはやはりいろんな方との人脈を築けたことが大きいです。

 

 

Q これからの事業の展望についてお聞かせください。

A 本来開発した「appo.in」は中小企業向けに作られたということもあり非常にシンプルな機能のみでリリースするつもりでした。しかし、色んな方からお話を伺っていくうちにどんどん追加していきたい機能が増えていき、今の「appo.in」はシンプルに使うことも細かく設定して複雑に使うこともできます。今後はもっと簡単に、もっと対応する業種を増やして間口を広げていきたいです。

町のお店にどんどん使ってもらい、意見を集約してどこが不満かを率直にぶつけてもらいながら製品版を作り上げていきたいと考えています。

 

Q これから起業を考えている方たちにメッセージをお願いします。

office

事務所の國本社長

A ありません。私はまだ起業の途上にありますから。

 

 

 

(H26.5.22取材)

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